視線の下転内転と視床出血|第108回医師国家試験I25

第108回医師国家試験 I25(2014年)

正答:b

問題

25 頭部単純CT(別冊 No. 7A ①~⑤)と意識障害患者の眼位(別冊 No. 7B)とを別に示す。

この患者の眼位と合致するCTはどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

頭部単純CT5画像。②は視床を中心とした出血、他の画像は大脳基底核、葉性、小脳、橋部の出血を示す。
別冊No.7A①~⑤ / 出典:厚生労働省・第108回I別冊(原本の該当ページ)
意識障害患者の眼位を示す図。両眼が下転・内転している。
別冊No.7B / 出典:厚生労働省・第108回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

両眼の下転・内転は「鼻先を覗き込む」眼位で、視床出血でみられることがあります。②は視床を中心とする出血を示します。ただし同様の眼位は中脳近傍や脳幹の病変でも報告されており、眼位だけで部位を確定する所見ではありません。

各選択肢の検討

a.誤り。①は大脳基底核部の出血で、図の視床を中心とする病変には合いません。

b.正しい。②は視床を中心とした出血です。視床出血では両眼の下転・内転を呈することがあり、提示された眼位と合致します。

c.誤り。③は大脳皮質下の葉性出血で、視床出血に特徴的な眼位異常と結び付く病変部位ではありません。

d.誤り。④は小脳出血で、提示された眼位を説明する視床の病変ではありません。

e.誤り。⑤は橋部出血であり、提示された眼位に対応する視床出血は②です。

覚えるポイント

両眼の下転・内転(鼻先を覗き込む眼位)は視床出血を示唆します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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