心電図のII度房室ブロック|第108回医師国家試験I20

第108回医師国家試験 I20(2014年)

正答:d

問題

20 72歳の男性。今朝、起床時から全身倦怠感が出現しているため来院した。心電図(別冊 No. 4)を別に示す。

認められる所見はどれか。

a.洞停止

b.心房粗動

c.I度房室ブロック

d.II度房室ブロック

e.心室固有調律

12誘導心電図。P波の一部がQRS波へ伝導せず脱落している。記録速度25 mm/秒。
別冊No.4 / 出典:厚生労働省・第108回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

心電図では心房興奮を示すP波が規則的に続く一方、一部のP波が心室へ伝導せずQRS波が脱落しています。房室伝導が間欠的に遮断されるII度房室ブロックです。

各選択肢の検討

a.誤り。洞停止ならP波そのものが一時的に消失しますが、この心電図ではP波が規則的に認められます。

b.誤り。心房粗動では鋸歯状の粗動波が連続してみられますが、図ではその所見を認めません。

c.誤り。I度房室ブロックでは全てのP波がQRS波へ伝導し、PR間隔が延長します。ここでは伝導しないP波があります。

d.正しい。P波の一部がQRS波を伴わず脱落しており、II度房室ブロックの所見です。

e.誤り。心室固有調律では心室起源の幅広いQRS波が遅い頻度で出現し、洞調律のP波とは独立します。

覚えるポイント

P波が続くのに一部のQRS波が脱落する心電図はII度房室ブロックです。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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