慢性炎症に伴う貧血|第108回医師国家試験I10

第108回医師国家試験 I10(2014年)

正答:c

問題

10 慢性炎症性疾患に伴う貧血で誤っているのはどれか。

a.Fe値低下

b.赤血球寿命短縮

c.フェリチン値低下

d.ヘプシジン産生亢進

e.総鉄結合能〈TIBC〉低下

正答の理由

慢性炎症では炎症性サイトカインによりヘプシジンが増加し、鉄が貯蔵部位に隔離されて血清鉄が低下します。一方、フェリチンは急性期反応蛋白であり、通常は低下せず正常〜高値となるためcが誤りです。

各選択肢の検討

a.正しい。ヘプシジン増加により鉄の吸収と貯蔵部位からの放出が抑えられ、血清鉄は低下します。

b.正しい。炎症性サイトカインによる赤血球産生抑制に加え、赤血球寿命も短縮します。

c.誤り。フェリチンは鉄貯蔵を反映し、炎症時には急性期反応として上昇するため、低下するとはいえません。本問で誤っている記述です。

d.正しい。IL-6などの炎症性サイトカインは肝臓でのヘプシジン産生を亢進させます。

e.正しい。トランスフェリンは陰性急性期蛋白で、総鉄結合能は正常〜低下します。

覚えるポイント

慢性炎症に伴う貧血では血清鉄低下・フェリチン正常または上昇・TIBC低下が典型です。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第108回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました