心不全コントロール指標|第108回医師国家試験I7

第108回医師国家試験 I7(2014年)

正答:c

問題

7 68歳の男性。心房細動、うっ血性心不全、脳梗塞および脂質異常症のため、アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬、利尿薬、ワルファリン及びHMG-CoA還元酵素阻害薬を内服している。

この患者の心不全のコントロールの指標として**有用でない**のはどれか。

a.SpO₂

b.体重

c.LDLコレステロール

d.胸部エックス線写真の心胸郭比

e.脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉

正答の理由

体重の変化や診察での体液量、呼吸状態、胸部画像は心不全の病状評価に役立ち、BNPは心負荷や予後の評価を補います。ただし、BNPを全例で定期測定し治療調整の目標とするわけではありません。LDLコレステロールは脂質異常症・動脈硬化リスクの指標であり、心不全そのもののコントロール指標ではありません。

各選択肢の検討

a.有用。SpO₂は低酸素血症の有無を把握する情報であり、呼吸状態の評価に役立ちます。

b.有用。体重の推移は体液貯留や利尿薬への反応をみる手掛かりとなり、診察での体液量評価と合わせて病状把握に役立ちます。

c.有用でないため正答。LDLコレステロールは脂質異常症や動脈硬化リスクの管理指標であり、心不全のうっ血状態を評価する指標ではありません。

d.有用。胸部エックス線の心胸郭比や肺うっ血所見は心不全評価に用いられます。

e.有用。BNPは心筋壁応力を反映し、心不全の診断や予後評価に用いられます。ただし、慢性心不全のすべての患者で定期測定して治療調整する指標ではありません。

覚えるポイント

心不全の経過は体液量、呼吸状態、画像、BNPなどで評価し、LDLは脂質管理の指標です。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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