喉頭内視鏡による左声帯麻痺|第108回医師国家試験I5

第108回医師国家試験 I5(2014年)

正答:d

問題

5 嗄声を訴える60歳女性の安静呼吸時と発声時の喉頭内視鏡像(別冊No. 2A、B)を別に示す。

考えられるのはどれか。

a.右声帯癌

b.右声帯結節

c.右声帯ポリープ

d.左声帯麻痺

e.左ポリープ様声帯

安静呼吸時と発声時の喉頭内視鏡像。発声時に左声帯の内転が不十分である。
別冊No.2A・B(I問題5) / 出典:厚生労働省・第108回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

発声時の喉頭像では左声帯が正中へ十分に動かず、声門閉鎖が不完全です。安静時と発声時の動きを比較した所見は左声帯麻痺に合致します。

各選択肢の検討

a.誤り。声帯癌なら粘膜病変や腫瘤性病変を認めることが想定されますが、図の主所見は左声帯の運動障害です。

b.誤り。声帯結節は通常、両側声帯の前方寄りに生じる対称性の小病変で、片側の運動麻痺を示す像ではありません。

c.誤り。声帯ポリープは片側性の隆起性病変が主体で、図のような声帯運動障害とは異なります。

d.正しい。発声時に左声帯が十分に内転せず声門閉鎖が不完全であり、左声帯麻痺を示します。

e.誤り。ポリープ様声帯は声帯粘膜のびまん性腫脹を示す病態で、図の主体である一側性運動障害ではありません。

覚えるポイント

発声時に片側声帯が動かず声門が閉じない所見は、その側の声帯麻痺を示します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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