第108回医師国家試験 H19(2014年)
正答:d
問題
高血圧と糖尿病で通院中の75歳男性に対する熱中症の説明として適切なのはどれか。
a.「外出時に注意すれば大丈夫です」
b.「ひどく汗をかくのが典型的です」
c.「頭痛や悪心は自覚症状としてはまれです」
d.「口渇感がなくても水分の補給が必要です」
e.「スポーツドリンクを大量に補給すれば予防できます」
正答の理由
高血圧と糖尿病で通院中の75歳男性には、暑さを避け、口渇を感じる前からこまめな水分補給を勧めます。高齢者では口渇感が弱くなることがあり、糖尿病では脱水が進みやすい場合があります。心臓・腎臓の病状や服薬によって水分・塩分制限がある場合は、主治医の指示を確認します。
各選択肢の検討
a.誤り。熱中症は屋外だけでなく室内でも発症し、外出時だけの注意では予防になりません。
b.誤り。発汗は熱中症でみられることがありますが、発汗の程度だけで典型例を判断できず、発汗が目立たない場合もあります。
c.誤り。頭痛や悪心は熱中症の自覚症状として起こり得ます。
d.正しい。高齢者は口渇を感じにくくなることがあるため、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給します。持病に伴う制限は主治医に確認します。
e.誤り。予防にスポーツドリンクを大量摂取する必要はなく、糖尿病では糖分や塩分の過剰摂取に注意し、適切な飲料と量を選びます。
覚えるポイント
高齢者は口渇感が乏しくても水分不足になり得ます。持病や水分制限に応じて主治医と補給方法を相談します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。