第108回医師国家試験 G60(2014年)
正答:a・b・e
問題
60 89 歳の女性。室内で転倒し動けなくなり搬入された。左大腿骨転子部骨折と診断され、翌日に骨接合術を受けた。術後の経過は順調である。10 年前から Alzheimer 型認知症で内服治療を受けている。 手術当日に起こりうる合併症はどれか。 3 つ選べ。
a.褥瘡
b.せん妄
c.偽関節
d.関節拘縮
e.深部静脈血栓症
正答の理由
高齢、認知症、骨折、手術、疼痛・臥床はせん妄を起こし得ます。臥床時は褥瘡と深部静脈血栓症も早期から予防が必要です。偽関節や関節拘縮は手術当日の合併症ではありません。
各選択肢の検討
a.正しい。臥床・圧迫により褥瘡の危険がある。
b.正しい。認知症・高齢・手術・疼痛はせん妄の危険因子。
c.誤り。骨癒合遷延であり手術当日には生じない。
d.誤り。不動が続いてから生じるため手術当日ではない。
e.正しい。骨折と不動は静脈血栓症の危険を高める。
覚えるポイント
大腿骨近位部骨折ではせん妄・褥瘡・血栓症を周術期から予防する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- Hip Fracture A&E Leaflet(University Hospitals Sussex NHS Foundation Trust)
- Management of Hip Fractures in the Elderly: Evidence-Based Clinical Practice Guideline(AAOS)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。