高齢者の栄養管理と誤嚥性肺炎予防|第108回医師国家試験G26

第108回医師国家試験 G26(2014年)

正答:b

問題

26 高齢者の栄養管理について正しいのはどれか。

a.経管栄養剤の注入は仰臥位で行う。

b.口腔ケアは嚥下性肺炎の予防に有用である。

c.胃瘻からの経管栄養では誤嚥は起こらない。

d.経鼻胃管は胃瘻による経管栄養より不快感が少ない。

e.中心静脈栄養は経腸栄養に比較して感染症の合併が少ない。

正答の理由

正答はbです。口腔内の細菌を含む唾液や分泌物を誤嚥すると肺炎につながることがあるため、口腔を清潔に保つケアは誤嚥性肺炎の予防策として有用です。経管栄養中も誤嚥は起こり得るので、体位や口腔状態への配慮が必要です。

各選択肢の検討

a.誤り。仰臥位では胃食道逆流や誤嚥の危険が高まるため、可能な限り上体を挙上して注入します。

b.正しい。口腔ケアで口腔内の病原菌や歯垢を減らすことは、誤嚥に伴う肺炎の予防に役立ちます。

c.誤り。胃瘻を造設しても胃食道逆流や唾液・口腔分泌物の誤嚥は残り、誤嚥性肺炎を完全には防げません。

d.誤り。経鼻胃管は鼻咽頭の刺激や違和感を生じやすく、胃瘻より不快感が少ないとはいえません。

e.誤り。中心静脈栄養ではカテーテル関連血流感染などが問題になり、腸管を使える場合は経腸栄養が選ばれます。

覚えるポイント

口腔ケアは誤嚥される細菌量を減らし、肺炎予防に役立つ。胃瘻でも誤嚥リスクは残る。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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