胸部X線写真における気管チューブ位置|第108回医師国家試験G21

第108回医師国家試験 G21(2014年)

正答:d

問題

21 集中治療室で撮影されたポータブル胸部エックス線写真(別冊 No. 1)を別に示す。認められるのはどれか。

a.右側に気胸がある。

b.胃管の留置位置が深い。

c.左下葉に無気肺がある。

d.気管チューブの留置位置が深い。

e.中心静脈カテーテルの留置位置が深い。

ICU患者のポータブル胸部エックス線写真
別冊No. 1 / 出典:厚生労働省・第108回G別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

正答はdです。別冊No.1では気管チューブ先端が気管分岐部に近く、深めに位置しています。先端が深いと頸部の屈曲などで右主気管支へ入り、左肺の換気低下や無気肺を来すおそれがあります。

各選択肢の検討

a.誤り。両側肺野の透過性は保たれ、右胸腔内の臓側胸膜線や末梢血管影の消失は認めません。

b.誤り。胃管は左横隔膜下へ進み、先端は胃内に位置しています。

c.誤り。左下葉に明らかな容量減少や葉間裂偏位など、無気肺を示す所見はありません。

d.正しい。気管チューブ先端は気管分岐部に近く、留置位置が深い所見です。

e.誤り。中心静脈カテーテルは右上縦隔を下行し、先端が上大静脈内にあります。深すぎる位置とは判断しません。

覚えるポイント

気管チューブ先端は気管分岐部から適切な距離を保つ。深すぎると主気管支挿管や対側肺の無気肺につながる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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