第108回医師国家試験 G19(2014年)
正答:e
問題
19 長期の安静臥床により増加するのはどれか。
a.筋肉量
b.肺活量
c.心拍出量
d.関節可動域
e.血清 Ca 濃度
正答の理由
正答はeです。長期の臥床では骨への荷重が減り、骨吸収が進んでカルシウムが動員されます。臥床研究では尿中カルシウム排泄だけでなく血清カルシウムの上昇も観察されています。
各選択肢の検討
a.誤り。荷重や筋活動の低下により筋萎縮が進み、筋肉量は減少します。
b.誤り。胸郭運動や呼吸筋の活動低下、臥床による肺容量の変化などから肺活量は低下しやすくなります。
c.誤り。活動性低下や循環血液量の変化に伴い、心拍出量は増加するのではなく低下しやすくなります。
d.誤り。関節を動かさない期間が長いほど拘縮が進み、関節可動域は狭くなります。
e.正しい。骨への機械的負荷が減ると骨吸収が優位となり、血清・尿中カルシウムが上昇し得ます。
覚えるポイント
長期臥床では骨吸収が進み、血清カルシウムや尿中カルシウム排泄が増えることがある。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- Altered biochemical markers of bone turnover in humans during 120 days of bed rest
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。