第108回医師国家試験 F2(2014年)
正答:b
問題
妊娠により母体で増加するのはどれか。
a.残気量
b.心拍出量
c.血中ヘモグロビン値
d.血清アルブミン値
e.血清クレアチニン値
正答の理由
妊娠では循環血液量と心拍出量が増加する。血漿量の増加が赤血球量を上回るためヘモグロビン濃度は希釈性に低下し、血清アルブミン濃度とクレアチニン値も低下する。アルブミン低下には希釈以外の代謝変化も関与する。
各選択肢の検討
a.誤り。子宮による横隔膜挙上などにより残気量は低下する。
b.正しい。心拍数・一回拍出量の増加などにより心拍出量は妊娠中に増加する。
c.誤り。赤血球量も増えるが血漿量の増加の方が大きく、血中ヘモグロビン濃度は希釈性に低下する。
d.誤り。妊娠中の血清アルブミン濃度は低下する。血漿量増加による希釈に加え、アルブミン代謝の変化も示唆される。
e.誤り。腎血流量と糸球体濾過量が増加するため、血清クレアチニン値は低下する。
覚えるポイント
妊娠では心拍出量・血漿量・GFRが増加し、希釈性貧血、低アルブミン血症、低クレアチニン血症をきたす。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- 第108回医師国家試験 F問題
- 第108回医師国家試験 正答値表
- Physiological Changes in Pregnancy — Gangakhedkar GR, Kulkarni AP. 2021
- The intravascular mass of albumin during human pregnancy: a serial study in normal and diabetic women
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。