第108回医師国家試験 E29(2014年)
正答:e
問題
29 夜になると物が見えにくいと訴える患者の両眼の眼底写真(別冊No. 5A、B)を別に示す。
必要な検査はどれか。
a.色覚検査
b.隅角検査
c.眼軸長検査
d.視覚誘発電位
e.網膜電図〈ERG〉


正答の理由
夜盲と網膜色素沈着を認めるときは網膜電図で網膜機能を評価する。
画像の見方
両眼とも周辺網膜に骨小体様の色素沈着がみられ、夜盲の訴えと合わせて網膜色素変性を疑う。別冊No.5A・B、E問題29。
各選択肢の検討
a.誤り。色覚検査は色覚異常の評価に用いますが、夜盲と眼底の網膜色素変性を評価する検査ではありません。
b.誤り。隅角検査は緑内障などの房水流出路評価に用い、網膜機能を調べるものではありません。
c.誤り。眼軸長検査は眼球の前後径を測定し、屈折や眼内レンズ計算などに用います。
d.誤り。視覚誘発電位は視覚刺激に対する中枢視路の反応を評価しますが、網膜の杆体・錐体機能を直接調べる検査ではありません。
e.正しい。夜盲と眼底の骨小体様色素沈着から網膜色素変性が疑われます。網膜電図は光刺激に対する網膜の電気反応を測定し、杆体・錐体機能を評価します。
覚えるポイント
夜盲と網膜色素沈着を認めるときは網膜電図で網膜機能を評価する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- Retinitis pigmentosa
- Retinitis Pigmentosa: Current Clinical Management and Emerging Therapies
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。