第108回医師国家試験 E24(2014年)
正答:e
問題
24 妊婦の合併症で左側に多く発生するのはどれか。
a.腎盂拡張
b.尿管結石症
c.卵管膨大部妊娠
d.Bartholin腺囊胞
e.下肢深部静脈血栓症
正答の理由
妊娠中の下肢深部静脈血栓症は左側に多く、腸骨静脈圧迫が関与する。
各選択肢の検討
a.誤り。妊娠中の腎盂拡張は子宮による尿路圧迫などで生じますが、左側に多い代表的な合併症ではありません。
b.誤り。尿管結石症は左右どちらにも生じ、妊娠で左側優位となる典型的合併症ではありません。
c.誤り。卵管妊娠は左右どちらにも起こり、妊娠全般で左側に多いとはいえません。
d.誤り。Bartholin腺囊胞は腟前庭の片側に生じ得ますが、妊娠により左側へ偏るものではありません。
e.正しい。妊娠中の下肢深部静脈血栓症は左側優位です。左総腸骨静脈が右総腸骨動脈や妊娠子宮に圧迫される解剖学的要因が関与します。
覚えるポイント
妊娠中の下肢深部静脈血栓症は左側に多く、腸骨静脈圧迫が関与する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- Anatomic distribution of deep vein thrombosis in pregnancy
- Venous Thromboembolism during Pregnancy and the Postpartum Period: Risk Factors, Diagnostic Testing, and Treatment
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。