第108回医師国家試験 E9(2014年)
正答:e
問題
角膜内皮細胞の機能はどれか。
a.感染の防止
b.房水の取込み
c.屈折力の増強
d.角膜実質の再生
e.角膜透明性の維持
正答の理由
角膜内皮はバリア機能とポンプ機能により角膜実質の過剰な水和を防ぎ、角膜の透明性を保ちます。角膜の屈折力は主として角膜前面の曲率で決まり、内皮が実質を再生するわけではありません。
各選択肢の検討
a.誤り。角膜表面で感染防御に主に働くのは角膜上皮などで、内皮の主要機能ではありません。
b.誤り。内皮は房水を角膜内へ取り込むのではなく、実質から水を排出するポンプ機能を担います。
c.誤り。角膜の屈折力は主に角膜前面の形状によって生じ、内皮細胞が屈折力を増強するわけではありません。
d.誤り。角膜内皮は増殖能が乏しく、角膜実質を再生する機能はありません。
e.正しい。内皮のポンプ・バリア機能が角膜実質の水和を調節し、透明性を維持します。
覚えるポイント
角膜内皮のポンプ・バリア機能が角膜実質の水和を抑え、透明性を保つ。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- 第108回医師国家試験 E問題
- 第108回医師国家試験 正答値表
- Dynamic Regulation of Barrier Integrity of the Corneal Endothelium
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。