神経性やせ症の臨床像と予後|第108回医師国家試験D19

第108回医師国家試験 D19(2014年)

正答:a・d・e

問題

神経性食思不振症について正しいのはどれか。3つ選べ。

a.強迫行為を示すものが多い。

b.安静時にも頻脈であることが多い。

c.過食・嘔吐を伴うものは含まない。

d.抑うつの合併が高率に認められる。

e.我が国では10年以内に約10%の患者が死亡する。

正答の理由

神経性やせ症では強迫的な考えや行動がみられ、抑うつなどを合併する。過食・排出型も神経性やせ症に含まれ、低栄養では安静時徐脈が典型である。日本の重症入院患者61人を平均8.3年追跡した研究では7人(11%)が死亡しており、選択肢eの約10%はこの限られた集団の報告と整合する。国内の全患者に一律に当てはまる死亡率ではない。

各選択肢の検討

a.正しい。食事や体重に関連した強迫的な考え・行動を示す患者が多く、治療でも評価します。

b.誤り。低栄養による循環適応として徐脈や低血圧がみられやすく、安静時頻脈が典型とはいえません。

c.誤り。過食・嘔吐などの排出行動を伴う神経性やせ症の病型も診断に含まれます。

d.正しい。抑うつ、不安、強迫症状などの精神症状・併存疾患がしばしば認められます。

e.正しい。日本の重症入院患者61人を平均8.3年追跡した報告では7人(11%)が死亡しました。ただし重症入院例に限った結果で、国内の全患者の死亡率を示すものではありません。

覚えるポイント

神経性やせ症には過食・排出型もあり、徐脈と抑うつ等の併存に注意し、生命予後を軽視しない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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