肝硬変の画像と血液検査|第108回医師国家試験D18

第108回医師国家試験 D18(2014年)

正答:a・d

問題

腹部造影CT(別冊No.4)を別に示す。

この患者の血液検査項目で低値と予想されるのはどれか。2つ選べ。

a.アルブミン

b.アンモニア

c.γ-グロブリン

d.血小板

e.総ビリルビン

肝表面の凹凸と脾腫を示す腹部造影CT軸位像。
別冊No.4:腹部造影CT(D問題18) / 出典:厚生労働省・第108回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

別冊No.4では肝表面の凹凸と脾腫があり、肝硬変と門脈圧亢進を示唆する。肝合成能低下によりアルブミンが低下し、門脈圧亢進による脾機能亢進・血小板貯留で血小板数が低下しやすい。

画像の見方

肝表面は凹凸不整で、脾臓は腫大している。CT画像から腹水の有無など明瞭でない所見を追加推測していない。

各選択肢の検討

a.正しい。進行した肝硬変では肝でのアルブミン合成が低下し、血清アルブミン値が低下します。

b.誤り。肝での尿素回路による処理低下や門脈体循環シャントでアンモニアは上昇し得ます。

c.誤り。γ-グロブリンは慢性肝疾患で増加することがあり、低値を予想する所見ではありません。

d.正しい。門脈圧亢進に伴う脾腫と脾機能亢進で血小板が脾臓に貯留し、血小板数が低下し得ます。

e.誤り。肝のビリルビン処理・排泄が障害されれば総ビリルビンは上昇し得るため、低値は予想しません。

覚えるポイント

肝硬変では合成能低下でアルブミン低下、門脈圧亢進・脾腫で血小板低下を来しやすい。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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