業務による心理的負荷の強度|第108回医師国家試験D14

第108回医師国家試験 D14(2014年)

正答:e

問題

職場での心理的負荷による精神障害について、ストレスの度合いが最も強いと考えられるのはどれか。

a.顧客から無理な注文を受けた。

b.同僚に資料の落丁を指摘された。

c.達成困難な業績目標を設定した。

d.大きな説明会で発表せざるを得なくなった。

e.顧客に2か月以上の入院を要する怪我を負わせた。

正答の理由

顧客に2か月以上の入院を要する重いけがを負わせた出来事は、他の選択肢より強い心理的負荷が想定される。厚生労働省の心理的負荷評価表でも、他人に重度のけがを負わせた事故は重く評価される。ただし実際の労災認定で「強」と判定する際には、事後対応や責任の追及なども総合評価するため、設問文だけで認定結果までは決められない。

各選択肢の検討

a.誤り。無理な注文への対応は負荷になり得ますが、内容や継続性などを踏まえて評価し、単独では選択肢eの重傷事故と同等の強度を示しません。

b.誤り。資料の落丁を指摘される出来事は、通常は心理的負荷の強い出来事に当たりません。

c.誤り。達成困難な目標は負荷になり得ますが、目標の程度、裁量、支援、長時間労働などを含めて総合評価します。

d.誤り。大人数の前で発表することは不安や負荷を生じ得ますが、本問の事故による重いけがより強い出来事としては扱われません。

e.正しい。顧客に長期入院を要する重いけがを負わせたことは、この選択肢群では最も強い心理的負荷を生み得ます。実際の認定には事後対応などの確認も必要です。

覚えるポイント

他人に重いけがを負わせた事故は強い心理的負荷の候補となる。実際の認定では事後対応等も含めて評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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