第108回医師国家試験 C6(2014年)
正答:d
問題
聴診法による血圧測定について正しいのはどれか。
a.マンシェットの中に聴診器のチェストピース全体を差し込んで測定する。
b.上腕動脈の上に聴診器を置き、血管雑音を確認してから加圧を開始する。
c.70 mmHg まで速やかに加圧し、その後 10 mmHg ずつ加圧しながら測定する。
d.Korotkoff 音の第1点が確認できない時は、一度完全に減圧してから再度測定する。
e.減圧を進めて Korotkoff 音が消失したら、すぐにバルブを全開にして急速に減圧する。
正答の理由
聴診法では上腕動脈上に聴診器を当て、触診で推定した収縮期圧より十分高く加圧してから、Korotkoff音を聴きながらゆっくり減圧する。音が聞き取れない場合は一度完全に減圧し、改めて測定する。
各選択肢の検討
a.誤り。チェストピースは上腕動脈上に置き、マンシェットの中へ差し込みません。
b.誤り。上腕動脈上でKorotkoff音を聴取しますが、加圧前に血管雑音を確認する手順ではありません。
c.誤り。まず触診で脈拍消失圧を推定してから、そこを十分上回る圧まで加圧します。70 mmHgで止めて10 mmHgずつ加圧する方法では収縮期圧を適切に測れません。
d.正しい。音を確認できないときは一度完全に減圧してから再測定し、聴診間隙や不十分な加圧による誤読を避けます。
e.誤り。Korotkoff音の消失後もさらに10〜20 mmHg程度はゆっくり減圧し、音が再び聞こえないことを確かめてから急速に排気します。
覚えるポイント
聴診法では上腕動脈上に聴診器を当て、触診で推定した収縮期圧より十分高く加圧してから、Korotkoff音を聴きながらゆっくり減圧する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。