産褥期の生理と気分変化|第108回医師国家試験B45

第108回医師国家試験 B45(2014年)

正答:e

問題

34歳の初産婦。産褥4日目で入院中である。授乳がうまくできず落ち込んでおり、授乳中に軽度の下腹部痛があるという。乳房は緊満し乳頭刺激により乳汁の分泌を認める。腟鏡診で赤色悪露を、双合診で新生児頭大の子宮を認める。

褥婦への説明で正しいのはどれか。

a.「乳汁の色はこれから黄色くなります」

b.「赤いおりものは今後1か月間続きます」

c.「子宮はほぼ妊娠前の大きさに戻っています」

d.「下腹部の痛みは今後強くなることはありません」

e.「産後に気分が一時的に沈むことはよく起こります」

正答の理由

産褥4日目には子宮復古が続き、授乳刺激で後陣痛が起こることがあります。産後早期の一過性の気分の落ち込みはマタニティーブルーズとしてよくみられます。

各選択肢の検討

a.初乳は産後早期に分泌され、黄色みのある初乳から移行乳・成熟乳へ変化します。「これから黄色くなる」は逆です。

b.悪露は徐々に褐色・黄色へ変化して減少し、赤色のまま1か月続くのが通常ではありません。

c.産後4日で新生児頭大の子宮はまだ復古途中で、妊娠前の大きさには戻っていません。

d.授乳刺激で起きる後陣痛は授乳中に感じることがあり、産後日数とともに軽快するのが一般的です。

e.正しい。産後数日以内の一過性の気分の落ち込み(マタニティーブルーズ)はよくみられ、多くは自然軽快します。持続・増悪時は産後うつ病を評価します。

覚えるポイント

悪露・子宮復古・後陣痛・産後の気分変化を産褥日数に沿って説明する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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