第108回医師国家試験 B7(2014年)
正答:c
問題
ヒト造血幹細胞について誤っているのはどれか。
a.多分化能を有する。
b.自己複製能を有する。
c.胎生期初期は骨髄に存在する。
d.細胞表面抗原はCD34陽性である。
e.G-CSFの投与により末梢血中に増加する。
正答の理由
ヒト造血幹細胞について誤っているのはどれか。
各選択肢の検討
a.誤り。造血幹細胞は複数系統の血球へ分化する多分化能を持ちます。
b.誤り。長期にわたり造血を維持するための自己複製能を持ちます。
c.正しい。胎生早期の造血は卵黄嚢などから始まり、胎児肝が主要な造血部位となった後に骨髄へ移るため、初期から骨髄に存在するという記述は誤りです。
d.誤り。造血幹・前駆細胞の代表的な表面マーカーにCD34があります。
e.誤り。G-CSFは造血幹細胞を骨髄から末梢血へ動員し、末梢血中の細胞数を増やします。
覚えるポイント
胎生期の造血部位は卵黄嚢・胎児肝を経て骨髄へ移行する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- The genesis of human hematopoietic stem cells
- 米国国立がん研究所「Filgrastim-primed peripheral blood progenitor cells」
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。