第108回医師国家試験 A44(2014年)
正答:d
問題
44 出生直後の男児。在胎 39 週、2,850 g で出生した。Apgar スコアは 8 点( 1 分)、 10 点( 5 分)。出生前の胎児超音波検査で異常を指摘されたことはない。顔貌は正常。尿中に胎便が認められた。会陰部の写真(別冊 No. 18)を別に示す。
まず行うべき治療として適切なのはどれか。
a.会陰切開
b.尿道ブジー
c.膀胱瘻造設
d.人工肛門造設
e.一期的根治手術
この問題の写真(別冊No. 18)は、このページには掲載していません。出典:厚生労働省・第108回A別冊(原本の該当ページ)で確認できます。
正答の理由
出生直後の男児で、会陰部写真と尿中の胎便から高位鎖肛に伴う直腸尿道瘻が考えられます。まず便流を尿路から分離する人工肛門を造設し、全身評価後に根治術を計画します。
各選択肢の検討
a.誤り。会陰切開で高位の直腸盲端や尿道との瘻孔は解消しません。
b.誤り。尿道ブジーは尿道狭窄の拡張に用いる処置で、直腸尿道瘻を伴う鎖肛の治療ではありません。
c.誤り。膀胱瘻は尿路の排出障害への処置であり、腸管内容を尿路から分離できません。
d.正しい。高位鎖肛や直腸尿道瘻では、人工肛門で便流を一時的に転換して感染・閉塞を避け、後日根治術を行います。
e.誤り。解剖を評価せずに新生児期に一期的根治術を行うのではなく、まず便路を分離して段階的に治療します。
覚えるポイント
尿中胎便は男児の直腸尿道瘻を示唆し、高位鎖肛では人工肛門造設後に根治術を行います。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。