Helicobacter pylori関連疾患|第107回医師国家試験I34

第107回医師国家試験 I34(2013年)

正答:a・d

問題

Helicobacter pylori感染が原因となるのはどれか。2つ選べ。

a.萎縮性胃炎

b.胃アニサキス症

c.ダンピング症候群

d.胃MALTリンパ腫

e.Mallory-Weiss症候群

正答の理由

H. pyloriの慢性感染は胃粘膜に慢性炎症を起こし、体部優位の感染では萎縮性胃炎(胃粘膜萎縮と酸分泌低下)へ進みます。さらに胃腺癌や、単クローン性B細胞腫瘍である胃MALTリンパ腫の原因となり、MALTリンパ腫の一部は除菌だけで治癒します。

各選択肢の検討

a.正しい。体部優位のH. pylori感染は胃粘膜萎縮と酸分泌低下をもたらし、萎縮性胃炎の主因です。

b.誤り。胃アニサキス症は、生や加熱不十分の魚介類に寄生するアニサキス幼虫が胃壁に穿入して起こる寄生虫症です。

c.誤り。ダンピング症候群は胃切除術後に食物が急速に小腸へ流入して起こる術後障害で、感染症ではありません。

d.正しい。胃MALTリンパ腫はH. pylori関連腫瘍で、除菌療法で治癒する例があります。

e.誤り。Mallory-Weiss症候群は嘔吐・むかつきによる食道胃接合部付近の粘膜裂創です。

覚えるポイント

H. pyloriが原因:萎縮性胃炎・胃潰瘍/十二指腸潰瘍・胃癌・胃MALTリンパ腫(除菌で治ることがある)。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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