第107回医師国家試験 I27(2013年)
正答:e
問題
飲酒がリスクファクターとならないのはどれか。
a.咽頭癌
b.肝癌
c.食道癌
d.大腸癌
e.膀胱癌
正答の理由
国立がん研究センターの「科学的根拠に基づくがん予防」では、飲酒によって肝がん・食道がん・大腸がん・頭頸部がん(咽頭がんを含む)のリスクが確実に増加するとされています。膀胱がんは同資料で喫煙によりリスクが確実に増加するがんに挙げられており、飲酒の確立したリスク因子ではありません。
各選択肢の検討
a.咽頭癌。誤り。咽頭癌は頭頸部がんに含まれ、飲酒でリスクが確実に増加します(喫煙との併用でさらに高まります)。
b.肝癌。誤り。飲酒は肝がんのリスクを確実に増加させます。アルコール性肝障害から肝硬変を経て発がんすることがあります。
c.食道癌。誤り。飲酒は食道がん(特に扁平上皮癌)のリスクを確実に増加させます。
d.大腸癌。誤り。飲酒で大腸がんのリスクも確実に増加するとされています。
e.膀胱癌。正しい。膀胱がんの主なリスク因子は喫煙(ほかに芳香族アミンなどの職業曝露)で、飲酒は確立したリスク因子ではありません。
覚えるポイント
飲酒で確実にリスクが上がるのは頭頸部(口腔・咽頭・喉頭)・食道・肝・大腸のがん。膀胱がんは喫煙。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。