マラリア|第107回医師国家試験I26

第107回医師国家試験 I26(2013年)

正答:e

問題

マラリアについて正しいのはどれか。

a.マダニが媒介する。

b.国内での感染例が多い。

c.ワクチンが有効である。

d.血液中では白血球に感染する。

e.診断後速やかに保健所に届け出る。

正答の理由

マラリアはPlasmodium属原虫による感染症で、感染症法の四類感染症に指定されており、診断した医師は直ちに(最寄りの保健所長を経由して都道府県知事に)届け出なければなりません。ハマダラカ(Anopheles属の雌)が媒介し、日本では流行地からの輸入感染症として、新型コロナ流行前は年間50〜100例程度が届け出られていました。原虫は肝細胞で増殖した後、赤血球に侵入して増殖・破壊を繰り返します。

各選択肢の検討

a.マダニが媒介する。誤り。媒介するのはハマダラカ(蚊)です。マダニは日本紅斑熱やSFTSなどを媒介します。

b.国内での感染例が多い。誤り。日本の症例は流行地で感染した輸入感染症で、新型コロナ流行前で年間50〜100例程度が届け出られていました。

c.ワクチンが有効である。誤り(出題時点)。2013年当時、実用化されたマラリアワクチンはなく、予防は防蚊対策と予防内服でした。現在はWHOが流行地の小児向けワクチン接種を推奨していますが、渡航者の予防の中心は今も防蚊と抗マラリア薬の予防内服です。

d.血液中では白血球に感染する。誤り。メロゾイトは赤血球に侵入して栄養体・分裂体へ発育し、赤血球を破壊して周期的な発熱発作と貧血を起こします。

e.診断後速やかに保健所に届け出る。正しい。マラリアは四類感染症で、感染症法第12条に基づき直ちに届出を行います。

覚えるポイント

マラリア=ハマダラカ媒介・赤血球内寄生・輸入感染症・四類で直ちに届出。熱帯熱マラリアは早期治療しないと重症化。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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