流行性角結膜炎|第107回医師国家試験I22

第107回医師国家試験 I22(2013年)

正答:d

問題

流行性角結膜炎について正しいのはどれか。

a.エンテロウイルスが原因である。

b.潜伏期は1〜2日である。

c.膿性眼脂が特徴である。

d.角膜上皮下混濁を生じる。

e.プロスタグランディン関連薬の点眼治療を行う。

正答の理由

流行性角結膜炎はアデノウイルス(8・19・37型など)による感染力の強いウイルス性結膜炎です。約1週間前後(MSDでは約5〜12日)の潜伏期の後、充血・漿液性(水様性)眼脂・耳前リンパ節腫脹で発症し、片眼から他眼に広がります。角膜炎を伴うと、結膜炎が治まった後も円形の角膜上皮下混濁が長期間(最大2年程度)残り、霧視の原因となります。

各選択肢の検討

a.エンテロウイルスが原因である。誤り。原因はアデノウイルスです。エンテロウイルス70型は急性出血性結膜炎の原因です。

b.潜伏期は1〜2日である。誤り。潜伏期はおよそ5〜12日(1週間前後)で、1〜2日より長いです。

c.膿性眼脂が特徴である。誤り。ウイルス性結膜炎の眼脂は水様(漿液性)で、膿性眼脂は細菌性結膜炎を示唆します。

d.角膜上皮下混濁を生じる。正しい。結膜炎の消退後も、直径0.5〜1.0 mm程度の多発する円形の角膜上皮下混濁が残ることがあります。

e.プロスタグランディン関連薬の点眼治療を行う。誤り。プロスタグランジン関連薬(ラタノプロストなど)は眼圧を下げる緑内障治療薬です。流行性角結膜炎は自然軽快を待つ対症療法が中心で、重症例の角膜混濁にステロイド点眼を用いることがあります。

覚えるポイント

流行性角結膜炎=アデノウイルス、潜伏期約1週、水様性眼脂・耳前リンパ節腫脹、後遺症として角膜上皮下混濁。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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