過敏性腸症候群の便性状|第107回医師国家試験H15

第107回医師国家試験 H15(2013年)

正答:d

問題

過敏性腸症候群にみられるのはどれか。

a.灰白色便

b.黒色便

c.脂肪便

d.兎糞状便

e.粘血便

正答の理由

過敏性腸症候群(IBS)は器質的異常のない機能性腸疾患で、排便に関連する腹痛とともに便の回数・性状の変化(下痢、または硬くコロコロした便)を示します。便秘型ではウサギの糞のような硬い小塊状の便(兎糞状便)がみられます。粘液の排出はみられますが、血便・脂肪便などは器質的疾患を疑う警告徴候です。

各選択肢の検討

a.誤り。灰白色便は胆汁が腸に流れない閉塞性黄疸(胆道閉塞)などでみられ、IBSの所見ではありません。

b.誤り。黒色便(タール便)は上部消化管出血を示し、IBSでは起こらない器質的疾患の所見です。

c.誤り。脂肪便は膵外分泌不全や吸収不良症候群を示し、IBSでみられれば別の疾患の検索が必要な警告徴候です。

d.正しい。便秘型IBSでは硬くコロコロした兎糞状便がみられます。

e.誤り。IBSでは粘液の排出はありますが、血液の混じる粘血便は潰瘍性大腸炎や感染性腸炎、大腸癌などの器質的疾患を疑う所見です。

覚えるポイント

IBS=排便に関連する腹痛+便通異常(下痢・兎糞状便)。血便・脂肪便・黒色便は器質的疾患を疑う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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