第107回医師国家試験 H14(2013年)
正答:b
問題
繰り返すめまいと難聴とを特徴とする疾患はどれか。
a.耳硬化症
b.Ménière 病
c.前庭神経炎
d.騒音性難聴
e.良性発作性頭位眩暈症
正答の理由
Ménière病は内リンパ水腫による内耳疾患で、回転性めまい発作に、変動する(主に低音域の)感音難聴・耳鳴・耳閉感を伴う発作を繰り返すのが特徴です。めまいと難聴の両方が反復する点で他の選択肢と区別できます。
各選択肢の検討
a.誤り。耳硬化症はアブミ骨の固着による進行性の伝音難聴で、20〜30歳代に発症しゆっくり進行しますが、めまい発作の反復は特徴ではありません。
b.正しい。Ménière病は回転性めまい発作と変動する低音障害型感音難聴・耳鳴・耳閉感の反復を特徴とします。
c.誤り。前庭神経炎は前庭神経の急性炎症で、激しい回転性めまいが持続しますが、難聴や耳鳴を伴わないことが特徴です。
d.誤り。騒音性難聴は慢性的な騒音曝露による感音難聴(4 kHz付近から始まる)で、めまいを特徴としません。
e.誤り。良性発作性頭位めまい症は頭位変換で誘発される短時間のめまいを繰り返しますが、難聴を伴わないのが特徴です。
覚えるポイント
めまい+難聴の反復=Ménière病。めまいのみ(難聴なし)は前庭神経炎・BPPV。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第107回医師国家試験問題および正答
- MSD Manual Professional Edition: Meniere Disease
- MSD Manual Professional Edition: Vestibular Neuronitis
- MSD Manual Professional Edition: Hearing Loss
- MSD Manual Professional Edition: Dizziness and Vertigo
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。