白血球減少をきたす疾患|第107回医師国家試験H11

第107回医師国家試験 H11(2013年)

正答:e

問題

白血球減少をきたすのはどれか。

a.Sweet 病

b.成人 Still 病

c.Sézary 症候群

d.Weber-Christian 病

e.全身性エリテマトーデス〈SLE〉

正答の理由

SLEでは白血球減少(多くはリンパ球減少や好中球減少、4,000/μL未満)が溶血性貧血・血小板減少とともに代表的な血液学的所見で、分類基準の項目にも含まれます。Sweet病と成人Still病は白血球増加(好中球増加)が特徴で、Sézary症候群は末梢血に腫瘍細胞(Sézary細胞)が出現する病型です。Weber-Christian病では検査所見は正常のことが多く、白血球減少は非特異的所見として報告されることがある程度で、疾患を特徴づける所見ではありません。白血球減少を最も特徴的にきたすのはSLEです。

各選択肢の検討

a.誤り。Sweet病(急性熱性好中球性皮膚症)は発熱と有痛性紅斑に好中球増加・白血球増加を伴い、これが診断基準の小項目にもなっています。

b.誤り。成人Still病は弛張熱・サーモンピンク疹・関節炎に、好中球優位の著明な白血球増加と高フェリチン血症を伴うのが特徴です。

c.誤り。Sézary症候群は皮膚T細胞リンパ腫の白血化した病型で、紅皮症とともに末梢血に異型T細胞(Sézary細胞)が出現し、白血球減少は特徴ではありません。

d.誤り。Weber-Christian病は発熱と有痛性皮下結節を繰り返す原因不明の小葉性脂肪織炎です。検査所見は正常のことが多く、白血球減少・貧血・肝機能異常などが非特異的にみられることはあるものの、白血球減少は診断の手がかりとなる特徴的所見ではありません(SLEなど他の脂肪織炎の原因を除外して診断します)。

e.正しい。SLEは白血球減少(リンパ球減少・好中球減少)、溶血性貧血、血小板減少などの血球減少をきたします。

覚えるポイント

SLEは白血球減少(特にリンパ球減少)をきたす。Sweet病・成人Still病は好中球増加。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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