胸腔ドレナージの適応|第107回医師国家試験G39

第107回医師国家試験 G39(2013年)

正答:a・c・e

問題

胸腔ドレナージが行われるのはどれか。3つ選べ。

a.膿胸

b.肺気腫

c.血気胸

d.肺水腫

e.乳び胸

正答の理由

胸腔ドレナージは胸膜腔内にたまった空気・血液・膿・乳びなどを体外へ排出する処置です。膿胸は完全な排膿が治療の基本、血気胸は血液と空気の排出と出血量の監視のためにドレーンを入れます。乳び胸も呼吸症状の緩和のためにドレナージを行い、食事療法などと組み合わせます。肺気腫や肺水腫は肺実質の病変で、胸膜腔に排出すべき貯留物はありません。

各選択肢の検討

a.正しい。膿胸では膿を完全に排出することが必要で、胸腔ドレナージ(胸腔チューブ)を行い、排膿不十分なら線維素溶解薬や手術を追加します。

b.誤り。肺気腫は肺胞壁の破壊による肺実質の病変で、胸腔内に排出すべきものはありません。ただし肺気腫に合併した続発性気胸ではドレナージを行います。

c.正しい。血気胸では胸腔内の血液と空気を排出するため胸腔ドレーンを挿入し、排液量で出血の持続を評価します。

d.誤り。肺水腫は肺間質・肺胞内の水分貯留で、酸素投与・利尿薬・原因治療で対応します。胸腔ドレナージの対象ではありません。

e.正しい。乳び胸では胸管損傷などで乳びが胸腔にたまり、症状緩和のためにドレナージを行い、食事療法・薬物療法と組み合わせ、難治例では胸管結紮などを検討します。

覚えるポイント

胸腔ドレナージ=胸膜腔の貯留物(空気・血液・膿・乳び)を出す。肺実質の病気(肺気腫・肺水腫)は対象外。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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