血清補体価が低下する疾患|第107回医師国家試験G24

第107回医師国家試験 G24(2013年)

正答:e

問題

血清補体価(CH50)が低下しないのはどれか。

a.悪性関節リウマチ

b.急性糸球体腎炎

c.クリオグロブリン血症

d.全身性エリテマトーデス〈SLE〉

e.リウマチ性多発筋痛症

正答の理由

血清補体価(CH50)は、免疫複合体などで補体が活性化・消費される疾患で低下します。悪性関節リウマチ(全身血管炎型)、溶連菌感染後急性糸球体腎炎、クリオグロブリン血症、SLEはいずれも補体消費により低補体血症を示す代表的疾患です。リウマチ性多発筋痛症の検査異常は赤沈の著明な亢進とCRP上昇が中心で、低補体血症は本症の所見として挙げられません。

各選択肢の検討

a.誤り。悪性関節リウマチでは自己凝集するIgG型リウマトイド因子の免疫複合体が補体を消費し、全身血管炎型では血清補体価低値を示します。

b.誤り。溶連菌感染後急性糸球体腎炎では主に第二経路の活性化でC3とCH50が活動期に低下し、80%は6〜8週以内に正常化します(C4はほぼ正常)。

c.誤り。混合型クリオグロブリン血症ではIgMリウマトイド因子とIgGの複合体による古典経路の活性化でC4が著明に低下し、CH50も低下します。

d.誤り。SLEでは活動期に免疫複合体による補体消費でC3・C4・CH50が低下し、ループス腎炎の活動性とよく相関します。

e.正しい。リウマチ性多発筋痛症の特徴的な検査所見は赤沈の著明な亢進(しばしば100 mm/時超)とCRP上昇で、リウマトイド因子なども正常です。一部の患者で循環免疫複合体の増加が報告されていますが、低補体血症(CH50低下)は本症の特徴として扱われません。

覚えるポイント

低補体血症:SLE、急性糸球体腎炎、MPGN、クリオグロブリン血症、悪性関節リウマチ。PMRは赤沈著明亢進・CRP上昇が中心で低補体血症は特徴でない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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