ADHDの注意欠陥症状|第107回医師国家試験G16

第107回医師国家試験 G16(2013年)

正答:b

問題

注意欠陥多動性障害にみられる症状のうち、注意欠陥と考えられる訴えはどれか。

a.「順番を待つことが苦手だ」

b.「ささいなことで気が散りやすい」

c.「椅子に座っていても手足を動かしてしまう」

d.「小学3年生になるのに自分の名前が書けない」

e.「学校の持ち物が気になり何度も確認してしまう」

正答の理由

注意欠陥多動性障害(ADHD)の症状は、不注意(注意欠陥)と多動性・衝動性の2群に分けられます。不注意症状には、細部への不注意、注意の持続困難、指示に従えない、物をなくす、気が散りやすい、忘れっぽいなどがあり、「ささいなことで気が散りやすい」はこれに当たります。

各選択肢の検討

a.誤り。順番を待つことが苦手なのは、多動性・衝動性の症状(順番を待つことが困難)です。

b.正しい。気が散りやすいことは不注意(注意欠陥)の症状です。

c.誤り。座っていても手足を動かしてしまうのは、多動性の症状(手足をそわそわ動かす)です。

d.誤り。学年相応に字が書けないことは、書字表出の障害(学習障害)や知的発達の問題を考える所見で、ADHDの注意欠陥症状ではありません。学習障害はADHDに合併することがあります。

e.誤り。持ち物が気になって何度も確認してしまうのは、不安を打ち消すための確認強迫で、強迫性障害を考える症状です。

覚えるポイント

ADHDの不注意=気が散る・物をなくす・忘れっぽい。順番が待てない・そわそわは多動性・衝動性。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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