コホート研究と症例対照研究|第107回医師国家試験G6

第107回医師国家試験 G6(2013年)

正答:c

問題

症例対照研究と比較したコホート研究の特徴はどれか。

a.調査期間が短い。

b.研究に費用がかからない。

c.疾患発生の有無を追跡する。

d.寄与危険度が計算できない。

e.まれな疾患の研究に適する。

正答の理由

コホート研究は、対象者の曝露の有無を記録してから追跡し、疾患が発生するかどうかを観察して曝露群と非曝露群の発生率を比較します。症例対照研究は、すでに疾患をもつ症例と対照を集めて過去の曝露を比較する研究です。

各選択肢の検討

a.誤り。コホート研究の追跡期間は、慢性疾患では数年から数十年に及ぶことがあり、前向きコホート研究は長い追跡期間を要しうるのに対し、症例対照研究は比較的短期間で実施できます。

b.誤り。Framinghamの5,000人以上やNurses' Health Studyの10万人以上のように、多数の対象者を長期間追跡するため費用がかかり、症例対照研究は比較的安価に実施できます。

c.正しい。曝露の有無を記録した集団を追跡し、疾患発生の有無をみるのがコホート研究の基本です。

d.誤り。コホート研究では曝露群と非曝露群の発生率が得られるため、その差である寄与危険度を計算できます。分母が得られない症例対照研究では発生率を計算できず、オッズ比を用います。

e.誤り。まれな疾患は追跡しても発生数が少ないため、症例を先に集める症例対照研究が適します(コホート研究が得意なのはまれな曝露です)。まれな疾患ではオッズ比が相対危険の近似になります。

覚えるポイント

コホート研究=曝露から疾患発生を追跡し、発生率・相対危険・寄与危険度が出せる。長く高価で、まれな疾患には不向き。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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