ユニバーサルデザインの原則|第107回医師国家試験E37

第107回医師国家試験 E37(2013年)

正答:a・b・e

問題

ユニバーサルデザインについて正しいのはどれか。3 つ選べ。

a.日用品は対象である。

b.長時間使っても疲れない。

c.知的障害者は対象ではない。

d.利用者の適応能力が求められる。

e.うっかりミスが危険につながりにくい。

正答の理由

ユニバーサルデザインは、ノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンター(Ron Maceら)が「改造や特別な設計を必要とせずに、可能な限りすべての人が使える製品と環境のデザイン」と定義した考え方です。7原則(誰でも公平に使える、柔軟に使える、単純で直感的、情報が分かりやすい、誤りに寛容、身体的負担が少ない、十分な大きさと空間)があり、製品(日用品を含む)・環境・情報が対象で、利用者の側に適応を求めない点が障害者向けの個別対応と異なります。

各選択肢の検討

a.正しい。対象は製品・環境・コミュニケーションで、日常的に使う製品も含まれます。

b.正しい。原則6「身体的負担が少ない(Low Physical Effort)」で、効率よく快適に、最小限の疲労で使えることが求められます。

c.誤り。経験・知識・言語能力・集中の程度にかかわらず理解しやすいこと(原則3)など、知的障害者を含むすべての人が対象です。

d.誤り。定義そのものが「適応(adaptation)や特別な設計を必要とせずに」使えることで、利用者に適応能力を求めるのは逆です。

e.正しい。原則5「誤りに対する寛容性(Tolerance for Error)」で、偶発的・意図しない操作による危険や悪影響を最小限にするよう設計します。

覚えるポイント

ユニバーサルデザイン=改造なしにすべての人が使える製品・環境の設計。誤りに寛容・身体的負担が少ないなど7原則で、利用者に適応を求めない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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