画像検査の被ばく線量|第107回医師国家試験E22

第107回医師国家試験 E22(2013年)

正答:b

問題

画像検査で患者の放射線被ばく線量が最も多いのはどれか。

a.胸部単純エックス線撮影

b.腹部ダイナミックCT

c.骨シンチグラフィ

d.マンモグラフィ

e.MRCP

正答の理由

実効線量の目安は、腹部CT 1相で約8〜10mSvで、ダイナミックCTは造影前後・複数相を撮影するため相の数だけ線量が増えます(造影前後の2回撮影で約15mSv)。骨シンチグラフィ(99mTc-MDP 740MBq)は約4mSv、マンモグラフィは約0.1〜0.3mSv、胸部単純エックス線は約0.02〜0.1mSvで、MRCPは電離放射線を使いません。

各選択肢の検討

a.胸部単純エックス線撮影。誤り。正面像で約0.02〜0.1mSvと、選択肢の電離放射線検査の中で最も少ない線量です。

b.腹部ダイナミックCT。正しい。1相でも約10mSv前後あり、複数相を撮影するダイナミックCTでは15mSv以上になり得て最も多くなります。

c.骨シンチグラフィ。誤り。99mTc-MDP投与による実効線量は約4mSvで、多相の腹部CTより少ないです。

d.マンモグラフィ。誤り。乳房のみを低エネルギーX線で撮影し、約0.1〜0.3mSvと少量です。

e.MRCP。誤り。MRIの一手法で磁場とラジオ波を用いるため、放射線被ばくはありません。

覚えるポイント

被ばくの目安:胸部X線約0.05mSv<マンモ約0.2mSv<骨シンチ約4mSv<腹部CT約10mSv(多相ダイナミックはさらに増加)、MRIは0。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第107回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました