食道切除後の再建臓器|第107回医師国家試験D2

第107回医師国家試験 D2(2013年)

正答:a

問題

胸腹部食道切除後の再建に最も多く使用されるのはどれか。

a.胃

b.空腸

c.回腸

d.大腸

e.筋皮弁

正答の理由

胸部食道癌の食道切除後は、血流が良く1か所の吻合で済む胃(胃管)を挙上して再建するのが標準です。日本食道学会の全国登録(2013年症例)でも再建臓器は胃管83.1%・全胃4.3%と胃が大半を占め、空腸(有茎5.0%・遊離1.7%)、結腸(3.3%・遊離0.2%)は胃が使えない場合などに限られます。

各選択肢の検討

a.胃。正しい。胃管による再建が最も多く、全国登録(2013年)では胃管83.1%・全胃4.3%と9割近くが胃を用いています。

b.空腸。誤り。空腸は胃切除後で胃が使えない場合などの代替臓器で、頻度は数%です。

c.回腸。誤り。回腸は単独の再建臓器としてはほとんど用いられず、全国登録でも独立した項目に挙がらない程度です。

d.大腸。誤り。結腸再建は胃が使えない場合の代替で、血流が不安定で吻合も多く、頻度は数%です。

e.筋皮弁。誤り。全国登録の再建臓器の表に筋皮弁の独立した項目はなく(「その他」を合わせても0.6%)、胸腹部食道切除後の標準的な再建臓器ではありません。

覚えるポイント

食道切除後の再建臓器は胃(胃管)が第一選択で最多。空腸・結腸は代替。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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