ビタミンB1欠乏症|第107回医師国家試験D1

第107回医師国家試験 D1(2013年)

正答:c

問題

ビタミンB1欠乏と関連が深いのはどれか。

a.ペラグラ

b.Leigh脳症

c.Korsakoff症候群

d.橋中心髄鞘崩壊症

e.亜急性脊髄連合変性症

正答の理由

ビタミンB1(チアミン)欠乏は脚気(多発ニューロパチー・心不全)とWernicke-Korsakoff症候群を起こします。特にアルコール多飲者では、Wernicke脳症(眼球運動障害・失調・意識障害)に続いて健忘と作話を主徴とするKorsakoff症候群が残ります。

各選択肢の検討

a.ペラグラ。誤り。ペラグラはナイアシン(ビタミンB3)欠乏で、皮膚炎・下痢・認知障害(3D)を呈します。

b.Leigh脳症。誤り。Leigh脳症(Leigh症候群)はエネルギー産生にかかわる100以上の核またはmtDNA遺伝子のいずれかの変異による、通常1歳以内に発症する重い遺伝性神経疾患で、食事性のビタミンB1欠乏で起こる病態ではありません(ただしLeigh症候群と診断された小児の一部はLeigh症候群に似るビオチン・チアミン反応性基底核病で、高用量チアミン・ビオチンが有効とされます)。

c.Korsakoff症候群。正しい。Wernicke-Korsakoff症候群はチアミン欠乏による代表的な中枢神経障害です。

d.橋中心髄鞘崩壊症。誤り。橋中心髄鞘崩壊症(浸透圧性脱髄症候群)は低ナトリウム血症の急速な補正で起こります。

e.亜急性脊髄連合変性症。誤り。亜急性脊髄連合変性症はビタミンB12欠乏による脊髄後索・側索の変性です。

覚えるポイント

ビタミンB1欠乏=脚気・Wernicke-Korsakoff、B3欠乏=ペラグラ、B12欠乏=亜急性脊髄連合変性症、Na急速補正=橋中心髄鞘崩壊。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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