医師憲章(プロフェッショナリズム)|第107回医師国家試験C1

第107回医師国家試験 C1(2013年)

正答:a

問題

医師憲章による医師の責務に含まれないのはどれか。

a.利己主義

b.医療の質の向上

c.医療へのアクセス向上

d.患者との適切な関係の維持

e.有限な医療資源の適正配置

正答の理由

医師憲章(Medical Professionalism in the New Millennium: A Physician Charter、2002年)は、患者の福利優先・患者の自律・社会正義の3原則と、10の専門職としての責務を掲げます。第一原則の「患者の福利優先」は利他主義(altruism)に基づくもので、医師や専門職集団の自己利益を優先する利己主義はその正反対にあたります。

各選択肢の検討

a.利己主義。正しい(含まれない)。憲章は患者の利益に奉仕する利他主義を信頼の基盤とし、医師・専門職の自己利益にとらわれない姿勢を求めているため、利己主義は責務に含まれません。

b.医療の質の向上。誤り(含まれる)。「医療の質の向上に対する責務」として、医療の質を継続的に改善する努力が明記されています。

c.医療へのアクセス向上。誤り(含まれる)。「医療へのアクセス向上に対する責務」として、誰もが一様で適切な医療を受けられる体制を目指すことが求められています。

d.患者との適切な関係の維持。誤り(含まれる)。患者の弱い立場・依存性を踏まえ、私的利益や性的・金銭的な目的で患者を利用しないよう「患者との適切な関係を維持する責務」が掲げられています。

e.有限な医療資源の適正配置。誤り(含まれる)。「有限な資源の公正な配分に対する責務」として、費用対効果を考えた賢明な資源管理が求められています。

覚えるポイント

医師憲章の3原則は「患者の福利優先(利他主義)・患者の自律・社会正義」。利己主義はその対極。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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