5%ブドウ糖液の適応|第107回医師国家試験B28

第107回医師国家試験 B28(2013年)

正答:a

問題

5 % ブドウ糖液の輸液が適応となる病態はどれか。

a.尿崩症

b.低張性脱水

c.等張性脱水

d.急性副腎不全

e.ADH 分泌不適合症候群〈SIADH〉

正答の理由

5%ブドウ糖液は投与後にブドウ糖が代謝されて実質的に自由水となり、細胞内外に分布して血清Na濃度を下げます。したがって自由水が失われる高張性脱水(高Na血症)の補正に用います。尿崩症では尿中に大量の自由水を失い、飲水で追いつかなければ高Na血症となるため、自由水補充として5%ブドウ糖液が適応になります。

各選択肢の検討

a.尿崩症。正しい。自由水喪失による高Na血症では、自由水欠乏量を5%ブドウ糖液(または低張食塩液)で補います。

b.低張性脱水。誤り。Na喪失が水喪失を上回る病態で低Na血症を伴い、Naを含む生理食塩液などで補正します。5%ブドウ糖液は低Na血症を悪化させます。

c.等張性脱水。誤り。細胞外液が同じ比率で失われた状態で、0.9%食塩液や乳酸リンゲル液など細胞外液補充液を用います。

d.急性副腎不全。誤り。ヒドロコルチゾン静注とともに、5%ブドウ糖を含む0.9%食塩液と生理食塩液で容量とNaを補います。Naを含まない5%ブドウ糖液単独は低Na血症を悪化させ不適です。

e.ADH 分泌不適合症候群〈SIADH〉。誤り。水過剰による低Na血症で治療の基本は水制限です。自由水を負荷する低張輸液は低Na血症を悪化させます。

覚えるポイント

5%ブドウ糖液=自由水の補充。高Na血症(尿崩症など)に使い、低Na血症(低張性脱水・SIADH・副腎不全)には使わない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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