栄養サポートチーム(NST)|第107回医師国家試験B27

第107回医師国家試験 B27(2013年)

正答:b

問題

栄養サポートチーム〈NST〉について誤っているのはどれか。

a.医師の参加が必要である。

b.外来患者が主な対象である。

c.診療科を越えて栄養管理を行う。

d.院内感染対策チームとも連携する。

e.終末期癌患者の栄養管理にも関与する。

正答の理由

NSTは、栄養障害のある入院患者や栄養障害のリスクが高い入院患者を対象に、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士などが診療科の枠を越えて回診・カンファレンスを行い、栄養療法を提言する多職種チームです。2010年の診療報酬改定で新設された栄養サポートチーム加算も、急性期一般病棟の入院患者を対象とし、所定の研修を修了した常勤医師を含むチームを施設基準としています。

各選択肢の検討

a.医師の参加が必要である。正しい記述。医師は病態に合った栄養計画の方針を立て主治医とチームを橋渡しする役割を担い、加算の施設基準でも常勤医師が構成員に含まれます。

b.外来患者が主な対象である。誤り(正答)。NSTの主な対象は栄養障害またはそのリスクのある入院患者で、外来患者が主対象ではありません。

c.診療科を越えて栄養管理を行う。正しい記述。院内の栄養障害患者(例:Alb 3.0以下)を診療科を問わず抽出して回診する横断的チームです。

d.院内感染対策チームとも連携する。正しい記述。栄養サポートチーム加算の施設基準の届出書(様式34)には「他チームとの合同カンファレンスの実施状況」として褥瘡対策チーム・感染制御チーム・緩和ケアチームとの開催頻度を記載する欄があり、感染制御チームとの連携が想定されています。栄養改善は感染症などの合併症予防や抗菌薬使用量の減少にもつながるとされます。

e.終末期癌患者の栄養管理にも関与する。正しい記述。がん患者は病状や治療で摂食量が落ちやすく、がん専門病院でもNSTが栄養不良(またはそのリスク)の患者に介入しています。様式34でも緩和ケアチームとの合同カンファレンスが想定されており、終末期では過剰な輸液を避けるなど目標は変わりますが、栄養管理の検討対象であることに変わりはありません。

覚えるポイント

NST=入院患者を主対象に、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士などが診療科横断で栄養療法を支援するチーム。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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