第107回医師国家試験 B20(2013年)
正答:c
問題
交感性眼炎の原因となるのはどれか。
a.角膜異物
b.涙小管断裂
c.穿孔性眼外傷
d.眼窩吹き抜け骨折
e.コンタクトレンズ眼症
正答の理由
交感性眼炎は、一眼の穿孔性外傷または内眼手術の後に、ぶどう膜色素などの眼内抗原に対する自己免疫反応が起こり、両眼に肉芽腫性ぶどう膜炎を生じる疾患です。多くは受傷後2〜12週で発症します。
各選択肢の検討
a.角膜異物。誤り。角膜表層の異物で眼球壁は穿孔しておらず、ぶどう膜抗原が露出しないため交感性眼炎の原因になりません。
b.涙小管断裂。誤り。眼瞼・涙道の外傷で眼球内部の損傷を伴わないため、交感性眼炎の原因にはなりません。
c.穿孔性眼外傷。正しい。穿孔性眼外傷後の0.2〜0.5%程度に発症するとされ、内眼手術後にも起こります。
d.眼窩吹き抜け骨折。誤り。眼窩壁の骨折で複視や眼球運動障害を起こしますが、眼球壁は保たれており交感性眼炎とは関係しません。
e.コンタクトレンズ眼症。誤り。角膜上皮障害や角膜感染症などの外眼部疾患で、ぶどう膜抗原の露出を起こしません。
覚えるポイント
交感性眼炎=一眼の穿孔性外傷・内眼手術後に両眼に起こる肉芽腫性ぶどう膜炎(受傷後2〜12週が多い)。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。