自我障害(思考奪取)|第107回医師国家試験B15

第107回医師国家試験 B15(2013年)

正答:b

問題

自我障害の訴えはどれか。

a.「脳が溶けています」

b.「自分の考えが抜き取られます」

c.「皆が自分の悪口を言っています」

d.「食事に変なものを入れられています」

e.「何か恐ろしいことが起こりそうです」

正答の理由

自我障害は、自分の思考や行動が自分のものであるという能動性・境界の意識が障害された状態で、思考奪取・思考吹入・思考伝播・させられ体験(作為体験)が代表です。「考えが抜き取られる」は思考奪取で、統合失調症に特徴的な症状です。

各選択肢の検討

a.「脳が溶けています」。誤り。自分の身体に異常が起きていると確信する身体に関する妄想(心気妄想)の訴えと考えられ、思考や行為が自分のものだという意識の障害ではありません。

b.「自分の考えが抜き取られます」。正しい。自分の思考が外部の力によって奪われると体験する思考奪取で、自我障害の典型です。

c.「皆が自分の悪口を言っています」。誤り。周囲から悪口を言われていると思い込む被害妄想(あるいは幻聴)の訴えです。

d.「食事に変なものを入れられています」。誤り。毒を盛られていると確信する被毒妄想で、被害妄想の一型です。

e.「何か恐ろしいことが起こりそうです」。誤り。周囲が不気味で何かが起こりそうだと感じる妄想気分で、自我障害ではありません。

覚えるポイント

自我障害=思考奪取・思考吹入・思考伝播・させられ体験。被害妄想・被毒妄想・妄想気分とは区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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