第107回医師国家試験 A11(2013年)
正答:c
問題
勃起障害の改善に有効でないのはどれか。
a.禁煙
b.テストステロンの投与
c.LH-RH アゴニストの投与
d.患者とパートナーのカウンセリング
e.PDE 5 〈phosphodiesterase 5〉阻害薬の投与
正答の理由
LH-RHアゴニストは持続投与で下垂体のLH分泌を抑制し、テストステロンを去勢域まで低下させるため、勃起障害を起こす薬剤に分類されます。改善策にはなりません。
各選択肢の検討
a.禁煙。誤り(有効)。喫煙は陰茎動脈の動脈硬化と内皮機能障害の主要原因で、生活習慣の是正は治療の一部です。
b.テストステロンの投与。誤り(有効)。性腺機能低下症を伴う勃起障害では、基礎疾患の治療として低テストステロンの補充が行われます。ただし多くは血管・神経性の要因を併せもつため、補充だけで改善する例は多くありません。
c.LH-RH アゴニストの投与。正しい(有効でない)。リュープロレリンなどの前立腺癌治療ホルモン薬は勃起障害を起こしうる薬剤に挙げられ、改善策にはなりません。
d.患者とパートナーのカウンセリング。誤り(有効)。心因性要素の評価と性療法、パートナーを含む教育は勃起障害治療に含まれます。
e.PDE 5 〈phosphodiesterase 5〉阻害薬の投与。誤り(有効)。cGMPの分解を抑えて海綿体平滑筋を弛緩させる第一選択薬です。
覚えるポイント
LH-RHアゴニスト・抗アンドロゲン薬は勃起障害の原因薬剤、PDE5阻害薬が第一選択。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。