開放性眼球損傷|第106回医師国家試験I75

第106回医師国家試験 I75(2012年)

正答:d

問題

45歳の男性。大工。天井作業中に使用していたノミが落下して左眼を受傷したため搬入された。左前眼部の写真(別冊No.22)を別に示す。

対応として適切なのはどれか。

a.絶対安静での経過観察

b.眼圧下降薬の点眼

c.副腎皮質ステロイドの点眼

d.強角膜縫合術

e.眼球摘出術

左眼角膜から強膜に及ぶ全層裂創
別冊No.22 / 出典:厚生労働省・第106回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

鋭利なノミによる角膜・強膜の全層創を写真に認め、開放性眼球損傷である。視機能温存のため眼球を圧迫せず、緊急に創を縫合閉鎖する。

画像の見方

左前眼部に角膜・強膜に及ぶ創と眼内容の脱出を疑う所見があり、開放性眼球損傷に合致する。

各選択肢の検討

a.絶対安静での経過観察。開放創を閉鎖せず放置すると眼内組織脱出や感染の危険がある。

b.眼圧下降薬の点眼。眼球破裂/穿通創では眼球への操作を避け、眼圧下降点眼は閉鎖処置の代わりにならない。

c.副腎皮質ステロイドの点眼。単独では全層創を閉鎖できず、創を処置する前の点眼は不適切。

d.強角膜縫合術。正しい。開放性眼球損傷の一次修復として創を閉鎖する。

e.眼球摘出術。重度破壊などで救済不能な場合の選択肢であり、修復可能な眼球の初期対応ではない。

覚えるポイント

開放性眼球損傷では眼球を圧迫せず保護し、緊急に一次縫合修復する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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