第106回医師国家試験 I67(2012年)
正答:b
問題
22歳の男性。オートバイに乗って40 km/時で走行中に、交差点で乗用車と衝突したため搬送中である。
救急隊からの報告によると、意識は清明だが、衝突場所から10 m離れた場所まで飛ばされており、右の側胸部から右上腹部にかけて強い疼痛を訴えているという。10分後に到着予定である。
初期診療に必要でないのはどれか。
a.酸素
b.MRI
c.超音波診断装置
d.心電図モニター
e.エックス線撮影装置
正答の理由
高エネルギー外傷の初期診療では、酸素投与、循環・心電図監視、ベッドサイド超音波、胸部などのX線撮影を迅速に行う。一方MRIは搬送・撮像に時間を要し、初期蘇生や一次評価の機材ではない。
各選択肢の検討
a.酸素。気道・呼吸を評価し低酸素を予防・治療するため初期対応に備える。
b.MRI。正しい。初期外傷診療の迅速な評価・蘇生機材ではなく、初期診療に必要ない。
c.超音波診断装置。FASTで腹腔内出血や心嚢液をベッドサイドで迅速に評価できる。
d.心電図モニター。重症外傷で循環動態・不整脈を継続監視する。
e.エックス線撮影装置。胸部・骨盤などの致死的外傷を初期評価で検索する補助となる。
覚えるポイント
外傷初期診療では蘇生を妨げない迅速な補助検査を優先し、MRIなど時間を要する検査は安定化後に検討する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。