第106回医師国家試験 I36(2012年)
正答:c・e
問題
骨髄異形成症候群と再生不良性貧血とに共通してみられるのはどれか。2つ選べ。
a.dry tap
b.髄外造血
c.汎血球減少
d.芽球の増加
e.血清エリスロポエチン高値
正答の理由
両疾患は骨髄造血不全を来し、末梢血で汎血球減少を示し得ます。貧血に対する反応として血清エリスロポエチンが高値となることもありますが、芽球増加はMDSを示唆し、再生不良性貧血には共通しません。
各選択肢の検討
a.dry tap。骨髄穿刺で吸引困難となる所見は骨髄線維症などでみられ、両疾患に共通する所見ではありません。
b.髄外造血。MDSで起こる場合はありますが、再生不良性貧血にも共通する典型所見ではありません。
c.汎血球減少。正しい。両疾患とも赤血球・白血球・血小板の減少を来し得ます。
d.芽球の増加。MDSでは病型により芽球増加を認めますが、再生不良性貧血には通常みられません。
e.血清エリスロポエチン高値。正しい。両疾患とも貧血に対する分泌反応などにより高値となり得ます。MDSでは値のばらつきが大きく、全例で高値となるわけではありません。
覚えるポイント
血球減少は共通し得るが、骨髄芽球増加はMDSを支持し再生不良性貧血とは区別する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- Diagnosis of Aplastic Anemia & Myelodysplastic Syndromes
- Aplastic Anemia – MSD Manual Professional Edition
- Myelodysplastic Syndromes (MDS) – MSD Manual Professional Edition
- Serum immunoreactive erythropoietin in patients with idiopathic aplastic and Fanconi's anaemias
- Serum erythropoietin concentrations in patients with myelodysplastic syndromes
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。