第106回医師国家試験 I31(2012年)
正答:a・c
問題
末梢血で好酸球増多が特徴的なのはどれか。2つ選べ。
a.アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
b.びまん性汎細気管支炎
c.Churg-Strauss症候群
d.アミロイドーシス
e.肺胞蛋白症
正答の理由
ABPAと好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(旧称Churg-Strauss症候群)は、末梢血好酸球増多を来す代表的疾患です。
各選択肢の検討
a.アレルギー性気管支肺アスペルギルス症。正しい。Aspergillusへの過敏反応により、喘息・高IgE血症とともに末梢血好酸球増多を来し得ます。
b.びまん性汎細気管支炎。慢性気道感染・炎症を主体とし、末梢血好酸球増多が特徴的な疾患ではありません。
c.Churg-Strauss症候群。正しい。現在の名称は好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)で、喘息や血管炎に加えて末梢血好酸球増多を伴います。
d.アミロイドーシス。異常蛋白沈着症であり、末梢血好酸球増多は代表的所見ではありません。
e.肺胞蛋白症。肺胞腔内へのサーファクタント由来物質の蓄積が主体で、好酸球増多が特徴ではありません。
覚えるポイント
喘息・高IgE血症を伴うABPAと、喘息・血管炎を伴うEGPAでは末梢血好酸球増多に注目します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。