胃全摘術後の合併症|第106回医師国家試験I30

第106回医師国家試験 I30(2012年)

正答:a・e

問題

胃全摘術後にきたしやすいのはどれか。2つ選べ。

a.胆石症

b.ペラグラ

c.高尿酸血症

d.門脈圧亢進症

e.巨赤芽球性貧血

正答の理由

胃全摘後は迷走神経切離等に関連した胆石と、内因子欠乏によるビタミンB12欠乏性の巨赤芽球性貧血に注意します。

各選択肢の検討

a.胆石症。正しい。胃切除に伴う迷走神経切離や胆嚢収縮低下などにより、術後に胆石を生じやすくなります。

b.ペラグラ。ペラグラはナイアシン欠乏症で、胃全摘後に特異的・代表的に増える合併症ではありません。

c.高尿酸血症。胃全摘後の代表的な栄養・消化管合併症としては挙げられません。

d.門脈圧亢進症。胃全摘術そのものが門脈圧亢進症を起こすわけではありません。

e.巨赤芽球性貧血。正しい。胃全摘により内因子が欠乏し、ビタミンB12の吸収障害から巨赤芽球性貧血を来し得ます。

覚えるポイント

胃全摘後は胆嚢運動低下による胆石と、B12吸収障害による貧血が起こり得ます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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