鉄欠乏性貧血の検査所見|第106回医師国家試験I20

第106回医師国家試験 I20(2012年)

正答:c

問題

鉄欠乏性貧血の検査所見として正しいのはどれか。

a.網赤血球増加

b.総鉄結合能低下

c.血清フェリチン低下

d.血清ヘプシジン上昇

e.赤血球浸透圧抵抗減弱

正答の理由

鉄欠乏性貧血では貯蔵鉄を反映するフェリチンが低下し、総鉄結合能は上昇するのが基本です。炎症があるとフェリチン値が見かけ上保たれる場合があります。

各選択肢の検討

a.網赤血球増加。鉄欠乏時は造血基質が不足して有効造血が低下し、治療前に網赤血球が増加する所見は典型的ではありません。

b.総鉄結合能低下。鉄欠乏ではトランスフェリンが増加し、総鉄結合能は通常上昇します。

c.血清フェリチン低下。正しい。貯蔵鉄を反映する血清フェリチンは、鉄欠乏で低下します。炎症時は急性期反応で上昇し得るため臨床状況を合わせて解釈します。

d.血清ヘプシジン上昇。鉄欠乏ではヘプシジン産生は抑制され、血中ヘプシジンは低下する方向です。

e.赤血球浸透圧抵抗減弱。浸透圧抵抗の低下は球状赤血球症などでみられ、鉄欠乏性貧血の標準所見ではありません。

覚えるポイント

鉄欠乏ではフェリチン・血清鉄・ヘプシジンが低下し、TIBCは上昇します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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