第106回医師国家試験 I18(2012年)
正答:d
問題
腰椎椎間板ヘルニアで L5 神経根が圧迫され、同側下肢の筋力低下がみられた。障害されると考えられる動作はどれか。
a.股関節屈曲
b.股関節内転
c.膝関節伸展
d.足関節背屈
e.足関節底屈
正答の理由
L5神経根障害では母趾伸展や足関節背屈の筋力が低下し得ます。足関節底屈低下は主にS1神経根障害を示唆します。
各選択肢の検討
a.股関節屈曲。主に腸腰筋(L1〜L3)の働きで、L5神経根障害の代表的な運動障害ではありません。
b.股関節内転。主に閉鎖神経支配(L2〜L4)の筋が担い、L5神経根障害の代表所見ではありません。
c.膝関節伸展。主に大腿四頭筋・大腿神経(L2〜L4)が担います。
d.足関節背屈。正しい。L5神経根障害では足関節背屈や母趾伸展が弱くなり得ます。背屈はL4も関与しますが、椎間板ヘルニアによるL5根圧迫でみられる運動障害の一つです。
e.足関節底屈。主にS1神経根支配の腓腹筋・ヒラメ筋が担い、底屈低下はS1障害を示唆します。
覚えるポイント
L5では背屈・母趾伸展、S1では底屈を確認します。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- A Review of Lumbar Radiculopathy, Diagnosis, and Treatment
- Evaluating and Managing Acute Low Back Pain in the Primary Care Setting
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。