原発性アルドステロン症の副腎静脈サンプリング|第106回医師国家試験I5

第106回医師国家試験 I5(2012年)

正答:a

問題

治療方針の決定のため、臓器の静脈サンプリング検査を行う必要がある内分泌疾患はどれか。

a.原発性アルドステロン症

b.プロラクチノーマ

c.Plummer病

d.Addison病

e.クレチン症

正答の理由

原発性アルドステロン症では、手術を検討する患者の病型(片側性か両側性か)を決める目的で副腎静脈サンプリングを用います。画像だけでは機能的な左右差を判定できないことがあります。ただし全患者に必須という意味ではなく、手術を希望しない場合や、典型的所見を持つ一部の若年患者では省略を検討する。

各選択肢の検討

a.原発性アルドステロン症。正しい。原発性アルドステロン症では副腎静脈サンプリングでアルドステロン分泌の左右差を調べ、手術適応となる片側性か薬物治療を行う両側性かを判定します。

b.プロラクチノーマ。誤り。プロラクチノーマは血中プロラクチンと下垂体画像などで評価し、副腎静脈サンプリングは行いません。

c.Plummer病。誤り。Plummer病(甲状腺中毒症を伴う結節性甲状腺腫)の病型評価は甲状腺機能検査やシンチグラフィで行います。

d.Addison病。誤り。Addison病は副腎皮質機能低下症で、ホルモン負荷試験などで評価し、副腎静脈サンプリングを治療選択に用いません。

e.クレチン症。誤り。クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)は新生児マススクリーニングと甲状腺機能検査で診断します。

覚えるポイント

副腎静脈サンプリングは原発性アルドステロン症の病型診断・治療選択に使う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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